
第496号
県医師会理事会速報<10月4日>
□□金井会長挨拶
こんにちは。最近、気候の変化が激しく、真夏日もあれば20度ぐらいの日もあります。寒暖差が大きく体調を崩しやすいので、先生方もどうぞお気をつけください。また、台風の発生が多く、従前は950hPaぐらいと記憶していますが、現在は915hPaという大きなものもあるようです。被害も大きくなるため心配しております。
最近の大きなニュースが2つあります。1つ目は、京都大学の本庶佑特別教授がノーベル医学生理学賞を受賞されたことです。その功績は、免疫の「司令塔」であるT細胞の表面に免疫活動のブレーキ役である免疫チェックポイント分子「PD-1」の発見です。本庶先生は、頑固そうな印象を受けました。一番したいことはエージシュートとおっしゃっています。ゴルフのスコアで、自分の年と同じ(以下の)スコアで上がることです。そのために、毎日筋トレとパターの練習、毎週ゴルフに行くようにしているそうです。意思がとても強いであろう本庶先生なら達成できると思います。
2つ目は、第4次安倍改造内閣の発足です。加藤勝信前厚労大臣は、党四役の総務会長に就任しました。新しく根本匠厚労大臣が誕生し、働き方改革担当大臣も兼ねるそうです。少子高齢社会をどのようにしていくのかは厚労省の仕事だと思っておりましたが、全ての世代が安心できる社会保障制度へと改革を進めていく安倍首相の考えのもと、全世代型社会保障改革担当大臣を新設し、茂木敏充経済再生担当大臣が兼務することになりました。内閣全体で横断的に取り組むために茂木大臣を指名したようですが、厚労省から若干外れてしまっているという感じもします。いずれにしても、これから厳しい状況が続きますので、何としても政界の方々に医療界の現状を理解してもらわないといけないと存じます。
来年7月に参議院議員通常選挙があります。古川先生はもちろんのこと、羽生田俊先生がいらっしゃいます。羽生田先生は日医連組織内候補として決定しております。参議院厚生労働委員長をお務めになりました。古川先生も自民党厚生労働部会長等の要職を歴任しております。理事会において政治的な話をするべきではないとのご意見もあるかもしれません。
しかし、財政が厳しい中で、この二人に活躍してもらう必要があります。 古川先生が前回100万票を獲得しているので、今回も100万票を目指すことになります。羽生田先生の得票数を伸ばすために、日医・日医連のなかで意見交換をしておりますが、どうすればいいのかとの問題があります。特定郵便局や農協は実際に多くの票を獲得できています。家族全員が投票に行くのです。日本医師会員は17万人を越えていますので、会員数プラスアルファの24万票では悲しい気がします。自見はなこ先生の選挙の際には松本郷先生に色々とご尽力頂き、女性を重点的に集めて500人規模の会を数回開催しました。しかし、苦労したわりに票が入りませんでした。そういうことから、自分たちのことは自分たちで行う、要するに特定郵便局や農協のようなやり方でないといけないことがはっきりしました。選挙というよりも、医療政策をどうするかの問題になります。先生方にもご協力いただくことになりますので、よろしくお願いいたします。
□□お知らせ
1.第29回全国介護老人保健施設大会 埼玉公開シンポジウム「老健が中心となる地域づくり」
日時:平成30年10月18日(木)14:45~16:45
場所:大宮ソニックシティ
座長:小川郁男(第29回全国介護老人保健施設大会埼玉大会会長)
シンポジスト:齊藤正身(全国デイ・ケア協会 会長)湯澤 俊(埼玉県医師会 副会長) 他
※問合せ:埼玉県介護老人保健施設協会(TEL 049-285-5055)
2.日本女医会埼玉支部学術講演会
日時:平成30年11月10日(土)17:45~
場所:パレスホテル大宮 3階 チェリールーム
特別講演「糖尿病治療とSGLT2阻害薬を含めた最近の話題~体重増加を来さない治療~」
演者 獨協医科大学埼玉医療センター准教授 竹林 晃三 先生
※問合せ:学術講演会事務局 大蔵(TEL090-5997-7740)
3.平成30年度第1回埼玉県難病指定医等研修
日時:平成30年11月11日(日)10:00~16:35
場所:埼玉県医師会 5階 大会議室
※問合せ:埼玉県医師会業務Ⅰ課(TEL 048-824-2611)
*次回のFAXニュース送信は、11月3日の予定です。
★第56回埼玉県医学会総会の演題募集中(10月16日締切) ※9日締め切りを延長しました。★
金井会長ホットライン は下記あてに
ファックス:048-824-3630
携帯電話:090-7415-2237
E-mail:kaichou@office.saitama.med.or.jp
最近のトピックス ![]()
※1
厚労省は風疹患者増加を受け10月2日付で、先天性風疹症候群(CRS)を防ぐための対策を、特に届け出数が増えている5都県に向けて通知した。対策では、風疹の症状や感染力、妊婦への影響などについての正しい理解を呼び掛けるとともに、「妊娠を希望する女性」や「妊娠している女性および同居の家族」に風疹の抗体検査を受けるよう周知する。国立感染症研究所によると、2018年の第38週(9月17~23日)までの風疹患者の累積報告数は770人となっている。
通知したのは▽東京▽千葉▽神奈川▽埼玉▽愛知一の5都県。
※2
自然災害が頻発する中、日本医師会は、JMAT(日医災害医療チーム)の活動に携わる人材の育成に力を注ぐ。新たに10月から「JMAT研修」を始める。過去の災害の教訓を踏まえ、必要な知識や技能を身に付けた人材を増やすことで、JMAT活動を強化する考えだ。JMAT研修は、「基本編」と「統括JMAT(先遣JMAT機能含む)編」の2段階。
これまでJMATは、被災地の医師会からの要請を受けて出動していたが、より迅速に被災地の情報を把握し、対応を進めていくため、9月に日医防災業務計画やJMAT要綱を改正し、新たに統括JMATや先遣JMATの役割を明確にした。
※3
厚労省は10月5日、「上手な医療のかかり方を広めるための懇談会」の初会合を開いた。患者が適切に受診することで結果的に医療提供者側の負担が緩和され、医師の働き方改革にもつながるよう、医療のかかり方に関する情報収集や、周知すべきコンテンツの整理、効果的な広報の在り方などを検討する。議論の結果は12月頃に「医師の働き方改革に関する検討会」に報告する。座長には渋谷健司氏(東京大大学院教授)が就いた。
会合では、医療のかかり方に関するホームページの特設や、分かりやすいリーフレットの作成、厚労省と各分野の団体による取り組みの連携の在り方なども議論する。構成員には、日医の城守国斗常任理事や、元厚労省事務次官で津田塾大客員教授の村木厚子氏などが参画。アーティストのデーモン閣下も名を連ねた。
※4
日医の松本吉郎常任埋事は10月6日、鹿児島市内で開かれた九州医師会連合会・医療保険対策協議会で、2018年度診療報酬改定で初めて報酬が設定されたオンライン診療について「(算定要件が厳しくなったのは)ビジネスとしての参入に厳しく対処する狙いがあった」と説明した。さらに離島・へき地におけるオンライン診療へのニーズに理解を示す一方で「ここを突破口にして拡大解釈される恐れがあるということで、少し厳しい設定になった経緯がある」と述べた。20年度改定に向けては「オンライン診療を拡大しようという圧力は、今後、非常に強まる。次期改定は強い意思を持って対応しないと少しずつ押し込まれると懸念している」と表明。仕事が忙しく、通院時間を確保するのが困難な会社員などに対し、オンライン診療の利便性を強調する向きもあるが、松本常任理事は「利便性のみを追求した形でオンライン診療を認めていくのは反対だ。病院に行くための時間ぐらいは、企業として(従業員に)取らせてあげてほしい」との考えを示した。
※5
厚労省医政局の吉田学局長は10月4日、日医会館で開かれた「社会保険指導者講習会」で講演し、時間外労働の上限時間の設定だけでなく、「タスク・シフティング」や「国民の医療のかかり方」などを併せて検討することで、医師の働き方改革を推進していくことが必要との認識を示した。その上で「(医療提供側の)業務の役割分担、国民の医療のかかり方もこれを機会に考え直し、行動を改める。医療界も変わっていただかなければならない。国民も改める部分は改める。全体で取り組むことによって、医療をよくする流れにつなげなければならない」と強調した。
※6
ノーベル医学生理学賞の受賞者に京都大の本庶佑特別教授が選ばれたことを受け、日医の横倉会長は10月2日、「日医の会員でもある本庶先生が、今回、ノーベル医学生理学賞を受賞されたことは、日医としても誇らしく大変喜ばしいことであり、これまでの先生のご尽力とその成果をあらためて大いにたたえたい」と賛辞を送った。
また、本庶氏の研究成果を基に抗PD-1抗体「オプジーボ」が開発されたことに触れながら、「まさに基礎医学における地道な研究が臨床につながった好事例と言える」と称賛。日医としても、基礎医学に携わる関係者が大きな研究成果を出せるよう、引き続き環境整備に努めることを表明した。